ここ数日は、極力カネを使っていない。
正確に言えば、これ以上使ってしまうとまたカツカツの生活に戻ってしまう。
もうガソリンも無いので、不毛なドライブも出来ない。
その代わり、毎日のように黙々と洗車をしている。
これならカネはかからない。
早朝に起床しウォーキングをこなし、その後洗車を行う。
これが、今の俺の生活の全てだ。
不毛なドライブよりかはまだマシなのだろうが、それとてやはり一人の虚しさがつきまとう。
奇麗になった俺のクルマを、称賛する人間はいないのだ。
それでも俺は、他に実行することを見い出せない。