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オーディション

オーディションに、10人応募があったとする。
結果発表の際に、舞台上に10人が並ばされるとする。
合格者が告げられると同時に、審査員が10人に各々評価を与える。
「君は惜しかった」「君はもっと頑張りなさい」等々、何らかの評価を与える。
だが、その10人の中に俺がいたならば、俺は何の評価も付与されない。
俺には、「お前は失格だ」という評価さえ発生しない。
その場に俺は立ってはいるが、他者への評価が次々と述べられる中、俺の居場所は消滅する。
それが、透明な存在だ。
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