不自由な自由

俺は今、自由な身だ。
仕事に追われることもなく、何の拘束も受けていない。

何時に寝ても何時に起きても、誰からも咎められることもない。
毎日ドライブに呆けていても、誰もそれを辞めさせようとはしない。

だが俺は、今俺が享受しているこの自由を、自由と感じることが出来ない。
逆に、ひどく不自由に感じている。

本当の自由とは、一定時間不自由であり、それが解除された瞬間から再び不自由な時間が始まるまで
の間に感じるものではないだろうか。

今の俺は、四六時中自由だ。
人は、自由過ぎると不自由になる。