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黒衣

俺は、皆が観ている舞台の上で、何も出来ずにただ突っ立っている黒衣だ。
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俺はもう、これ以上我が心身の醜さを世間に晒したくない。

その機会が訪れるたびに、俺はますます萎縮し己の透明な存在っぷりを味わなければならない。
その味は、決して美味なものではなく、吐き気をもよおす毒だ。

誰がそんな毒を好んで味わうだろうか。
俺は既に、その毒で精神を病んでいる。

ここでこうして呻いているのが無難だ。
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2つの世界

俺の存在する世界には、俺しかいない。

俺の存在する世界と、それ以外の世界はまったくもって別物のような気がする。
この部屋を一歩出ると、俺は後者の世界に圧迫され違和感を覚える。

その世界には、多くの人の塊が見える。
人が人と群れ、集団を作り人生を謳歌している。

比して、俺の世界はどうだ。

俺は、人と関わるのが嫌いなわけではない。
ただ、その術を知らぬがゆえ、怖いという感情が沸き起こるだけだ。
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疑問

むなしい、ただひたすらむなしい。

たいていの人間は、自分がなぜ生きているのかなどといった疑問を持つ機会は少ない。

だが俺は、毎日毎時間毎分毎秒、その疑問を抱いて生きている。

その作業は、ひどく精神を疲弊させる。
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ひ弱

今年も、誰とも会わずに終わりそうだ。

会社を辞めてから8カ月間、俺はひたすら一人だ。
会社に在籍していた時も、休みの日は必ず一人だった。

「2人でいるのに寂しい」と言うのは、以前にも述べたが贅沢だ。
それは別れればいいだけの話であり、別れられない事情があるのなら、その事情を作った本人が悪い。
自業自得であり、甘んじてその寂しさを受け止めなければいけない。

今の俺の生活は、著しく俺を弱らせている。
このような状況が続けば続くほど、俺はどんどんひ弱になっていく。
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