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無力

俺は、もはや人間としての体を成していない。

人間力という言葉をたまに見聞きするが、俺のそれは極端にひ弱だ。

いや、「ひ弱」という力をも持ち合わせていない。

完全たる「無力」な人間だ。
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寿命

俺の精神的寿命は、もうとっくにその最期を迎えている。
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体裁

俺は、すぐに体裁をつくろう人間が嫌いだ。

そういう人間は、何かあるごとに必ずその場を丸く収めようとする。

そんな行為を繰り返すと、中身は空っぽでつぎはぎだらけの人間が出来あがる。

俺がそのいい例だ。
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幸福と裕福

幸福と裕福は異なるものだ。

一見、幸福の方がもてはやされる。
貧乏でも、ささやかな幸せを感じている人間も多くいるだろう。

だが、俺はそのささやかな幸せなんてものは、とっくにあきらめている。
俺のような人間には、そのような現象は起こり得ない。

せめて、俺は裕福になりたい。
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カネ

カネが無く、身動きが出来ない。

なんだかんだ言っても、世の中のほとんど全ては、カネで動いている。
愛と平和なんてものがあるのかどうなのかはわからないが、仮にあったとしてもそれだけでは生きていけない。

またこの国は、障害者に冷酷だ。
特に精神障害者には、脆弱な福祉体制だ。

俺は、あと一週間を五千円で過ごさなければならない。
俺のような人間も存在していることを、社会は知らなければならない。
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運命

かつて、自分自身を「透明な存在」と表現した猟奇的犯罪者がいた。

今の俺には、その真意が理解できる。
だからと言って、俺が何かをやらかすわけではないが、彼の言いたかった事が、俺には手に取るようにわかる。

透明な存在は、どこまでも透明であり、なおかつそれでも存在はしていなければならない。
それは、筆舌に尽くしがたい苦悩をその人間に与える。

その苦悩から逃れるためには、透明な存在を辞めなければならない。
その方法の一つが、彼にとって犯罪行為だったのだ。

犯罪を犯すことにより、彼はある意味一躍世間を賑わせ、透明な存在から脱却したのだ。
しかし、その代償も大きなものとなった。

俺は犯罪行為は出来ないが、それ以外に何か方法はないかと考える。
残念ながら、その答えは見つからない。

いや、見つからないという表現は間違っている。
無い、と言ったほうがいいだろう。

したがって、俺はこのまま一生苦悩し続けなければならないことになる。
透明な存在の、運命だ。
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