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無関心

俺と対峙した人間は、独特の反応を示す。

皆、黙るのだ。
あたかも、俺が存在していないかのように、他の作業を始める。

俺が声をかけても、ついでのような生返事を返す。
それにより、俺は狼狽し己の存在を見失い、ただでさえ透明な存在がその度合いを高める。

この現象は、首尾一貫して繰り返される。
つまり俺は、無関心という存在にしかなり得ないのだ。
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砂時計

俺は、砂時計に入れられた砂つぶだ。

やがて落ち行く運命だとわかっていながら、その順番を待つしか術が無い。
その時間が、いかに苦痛だとしてもだ。

また、器の外に脱出する方法も無い。

そして、落ちたと思いきや、またもや同じように落ちる運命が待っているだけだ。
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侮蔑

俺は、上から目線の人間を侮蔑する。

常に自分が上の位置にいないと、気が済まない人間がいる。
そういう人間は、十中八九自分の価値観を、手段を選ばず他人に押し付ける。

自分が読んでためになったと思ったならば、ほらこれを読め、とばかりに他者にも読む事を強要する。
自分が食べて美味いと思ったならば、ほらこれを食べろ、とばかりに他者にも食べる事を強要する。

そして、さも自分はいい事をしたと悦に入るのだ。
また、もしその他者にその「いい事」を拒絶されたならば、その人間はどんな卑劣かつ陰湿な手を使ってでも、その他者を痛めつけようとする。

俺は、そのような愚かな人間の行為により、今まで何度辟易させられてきたかわからない。

もう一度言う、俺はそのような人間を侮蔑する。
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