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黒い雪

俺の心の中には、一日中黒い雪が降っている。

それは、朝起きてから徐々に積り始め、次第に俺の心を侵食してゆき、俺はそれを感じるたびに心がどす黒くなる。

やがて夕方から夜になると、その侵食度合いは加速度的にひどくなる。

そして俺は、それに耐えられなくなり、眠剤を服用して眠りに逃げる。

俺の生活は、その繰り返しだ。
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ノイズ

俺のラジオは、感度が悪い。

ノイズまじりで、何を言っているのかわからない。

だが、俺にはむしろその方が都合が良い。

なぜなら、理解出来る言葉を耳にした瞬間、それは俺の絶望感を増長させるだけだからだ。
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雑談

俺は人と接するという行為に、苦痛を覚える。

数日後、俺は客としてクルマのショップに行かなければならないのだが、それさえ腰が重くなる。
そこには必ず、雑談という厄介な代物が発生するからだ。

俺はきっと、また歯を食いしばりながら雑談しているフリをするのだろう。

今から憂鬱だ。
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レール

俺はもう、人間ではない。

この世界で発生している全ての事象が、至極くだらないものに感じる。

今の俺にとっては、どうでもいいことばかりだ。

どうやら俺は、人間というレールから外れたようだ。
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義心

義足や義手があるのなら、精神障害者にも義心があってもいい。
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皮肉

つまらない皮肉しか言えないような人間を、俺は軽蔑するし馬鹿にもする。
透明な存在の俺に、そのような扱いをされる人間は、もはや俺以下だ。
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偏見

生き辛い。

俺のような、コミュニケーション能力に欠陥がある精神障害者は、その身を安心して置ける場が無い。
よく、ディケアや作業所通いを勧められるが、俺はそれを受け入れることが出来ない。

俺は過去、二度の入院中にその類の場に参加したが、そこは独特の雰囲気があり俺には馴染めなかった。
つまり俺は、自身がそうであるにもかかわらず、俺とは症状が違う精神障害者に、偏見を持っているのだ。

差別してはいけないのだろうが、どう接していいのか戸惑う。
その、現実の闇の部分を見ずして、機械的に俺を処理しようとする医者もいる。

俺の居場所は、無い。
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井戸

コソコソと、卑劣かつ陰湿に人を揶揄するような者は、井戸の底で黙ってうごめいていればいい。
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