コスト

人間株式会社があるとしたなら、俺というコストは真っ先に削減されるだろう。

要素

好要素など、どこにも見当たらない。
見渡す限り、悪要素だらけだ。

実力

俺は、人間という実力が無いのにもかかわらず、人間社会に存在しなければならない。
居場所がないということは、そういうことだ。

外れ

俺が希望する予測は、必ず外れる。
もう、何かに期待する気力もない。

迷惑

たかだか花が咲くぐらいで、なぜ大騒ぎする。
はっきり言って、迷惑だ。

一人

人は、一人では生きていけない。
だが俺は、一人でしか生きていけない。

退屈

俺は、俺と時間を共有する人間を、間違いなく退屈させる。
俺に何か才能があるとしても、それくらいだ。

道

俺という道は、マイナス方向へと向かう一直線の道だ。
そこには、他の道路との交差点など存在しない。

責任

俺は、責任を取り過ぎるか取らなさ過ぎるかの、どちらかだ。

不用

社会は、俺とは真逆な人間を求めている。
個性のかたまりのような、そんな人間を求めている。
俺は不要にすらなれない、不用な人間だ。