詐欺

俺は、手品が嫌いだ。

手品師は、人のことをだまして収益を得ているのだ。

だまされ喜んで金を払っている人間も、俺には理解出来ない。

俺には、詐欺の一種にしか見えない。

幸せ本

幸せになれる本、いわゆる「幸せ本」の類が横行している。

これさえ読めば誰でも幸せになれる、などというキャッチコピーに踊らされ、それを真に受け購買し、人生のバイブルにしている輩も少なくないようだ。

俺も一時期、あの類の本に頼ろうとしたことがあるが、そのどれもが的外れなものばかりだった。
それが出来ていれば苦労はしない、というような言葉ばかりだった。
読んでいて、少なくとも俺は劣等感が膨らむばかりだった。

あの類の本に書かれていることは、真実ではい。
もし真実ならば、この世に自殺者など存在しないはずだ。

一体、なぜあのような本が売れるのか不思議だ。
著者が、人生のどん底でもがいている人間から金を巻き上げているようにしか、俺には見えない。
綺麗ごとを並び立てても、結局はカネが欲しいのだ。