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音量

テレビもラジオも音楽も、何を言っているのかあるいは歌っているのかがわからない程度の音量が、俺にはちょうどいい。
なぜなら、彼等が放っている言葉全てが、俺を絶望させるに十分な意味を持っているからだ。
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俺は今、絶望という海の上を漂う小舟に、その身を置いている。
それ自体不運なことだが、さらに不運なのは、その海には全く波が立っていないことだ。
つまり俺は、絶望の大波にのまれ命を落とすこともなく、永遠に絶望の海をさまよわなければいけないのだ。
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句読点

俺という人生の台本は、句読点や空白のみで構成されている。
意味のある文字の類は、一切存在しない。
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設計図

俺という人間は、設計図の段階でミスが存在していた。
そのミスは、人間というレベルでの欠陥などという、ありふれたものではない。
それは、そもそも人間として設計されていなかったという、致命的なミスだ。
俺は、その設計図通りに作成され、以降一度も設計図を見直されることなく、人間として無理矢理この世に送り出されてしまったのだ。
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