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皆無

人は、もうだめだと思った瞬間から、問題解決能力が著しく低下するらしい。
それが正しいとしたら、俺の問題解決能力は、皆無に等しい。
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朽木

俺を木に例えるならば、それは根も幹も無い枝葉ばかりの木であり、とっくに朽ち地に横たわっている。
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残骸

俺のような人間は、自然淘汰されるべき存在なのだ。
いや、正確に言うならば、もうすでに淘汰されている。
今の俺は、その残骸だ。
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0ミリ

俺のような透明な存在には、居場所がまるでない。
俺が今存在している居場所は、言わば0ミリという居場所だ。
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表情

俺には、表情が欠落している。
俺と接する人間は、俺の表情の無さに、まるで石と対話しているかのような感覚を覚える。
いや、まだ石の方が面白味があるかもしれない。
俺には、無表情という表情しか存在しない。
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拷問

俺は、毎日拷問されている。
それは、俺がその答えを持ち合わせていないのにもかかわらず、「お前はどうしたいのだ?」と問う拷問だ。
そして俺は、拷問者が俺に期待する言葉を、一生発することはない。
したがって、俺は死ぬまで、その拷問に耐えなければならないのだ。

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絶望すら出来ない

俺は、ここで何度か絶望という言葉を使ってきた。
絶望とは、文字通り望みが絶たれるという状況だ。
だが果たして今の俺に、望みという代物があるのだろうかと考えてみると、これと言って思い当たるものがない。
今の俺は、もはや生きることをも望んではいない。
したがって、俺には望みが存在しないことになる。
つまり俺は、絶望するという行為すら出来ないのだ。
それは、絶望以上に絶望的状況だ。
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人間レール

俺は、いつしか人間というレールから脱線した。
脱線直後は、それでも無理矢理走行したが、それも長くは続かず、やがて停止し横転した。
ゆえに、俺は人間的な行動は一切取れない。
当たり前な人間が当たり前に行う作業を、今の俺が行おうとしても、それは不可能になっている。
世の中の当たり前が、俺にとっては当たり前ではないのだ。
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役者

俺という役者は、何の役も持っていない。
エキストラにさえ、なれない。
それでも、俺は舞台には出なくてはいけないのだ。
透明な存在とは、そういうことだ。
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スクリュー

俺という船は、完全に停止している。
それは、スクリューが止まっているからではない。
元々、その船にはスクリューなど装備されていなかったのだ。
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