前提
人はしばしば、誰でも何かしらの能力がある、という前提をもとに話をしようとする。
そして、だからこそ手をつなごうという美談を作ろうとする。
だが、俺にその前提は通用しない。
俺は、その前提にさえ到達していないからだ。
そして、だからこそ手をつなごうという美談を作ろうとする。
だが、俺にその前提は通用しない。
俺は、その前提にさえ到達していないからだ。
2013-06-03 19:37
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名簿
俺は、人間という名簿に一旦は登録された。
だが、俺の氏名の上には、白紙テープが貼られ即刻抹消された。
さらにたちの悪いことに、その白紙部分には新たに別の名が記されることなく、抹消という現実を抱えたまま俺は一生そこに閉じ込められ、微動だに出来ないのだ。
だが、俺の氏名の上には、白紙テープが貼られ即刻抹消された。
さらにたちの悪いことに、その白紙部分には新たに別の名が記されることなく、抹消という現実を抱えたまま俺は一生そこに閉じ込められ、微動だに出来ないのだ。
2013-06-03 18:03
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アドレス
俺というアドレスに、メールを送信したとしても、それはエラー処理となる。
逆に、俺が他者にメールを送信しようとしても、それもエラー処理となる。
だが、サーバーには確かに俺というアドレスは存在するのだ。
にもかかわらず、そのアドレスは機能せず、ただサーバーのメモリ容量を食っているだけなのだ。
逆に、俺が他者にメールを送信しようとしても、それもエラー処理となる。
だが、サーバーには確かに俺というアドレスは存在するのだ。
にもかかわらず、そのアドレスは機能せず、ただサーバーのメモリ容量を食っているだけなのだ。
2013-06-03 17:49
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13月
俺に、無理矢理あだ名をつけるとするならば、それは13月だ。
12月でもない1月でもない、13月という月だ。
それは、当然カレンダーには記されていない。
それでも俺は、誰にも認識されない13月という存在として、生きなければならないのだ。
12月でもない1月でもない、13月という月だ。
それは、当然カレンダーには記されていない。
それでも俺は、誰にも認識されない13月という存在として、生きなければならないのだ。
2013-06-03 17:26
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