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人格欠損者

俺は、人格障害者ではない。
もしそうなら、それなりの個性が発生するはずだ。
つまり俺には、人格そのものがないのだ。
ゆえに誰も、俺を認識出来ない。
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孤独力

「一人でいる孤独より、二人でいるのに感じる孤独の方が、より辛い」という類の嘆きを、よく見聞きする。
だがそれは、俺に言わせれば、ただの贅沢に過ぎない。
一人という孤独力には、他のどんな孤独力も及ばないのだ。
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死骸

「人間、死んだ気になれば何でもできる」などという、ありきたりな説法は、俺には通用しない。
なぜなら、俺はもう、死んでいるからだ。
今いる俺は、ただの見えない死骸だ。
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行き場

俺は、こんな現在が待っているのなら、俺のどの過去にも戻りたくはない。
俺は、こんな現在を引きずる未来なら、その未来になど行きたくもない。
つまり俺には、もう行き場がないのだ。
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証拠

俺は、幼少の頃から、俺が透明な存在である証拠を、家族あるいは社会から突き付けられてきた。
その、いまいましい証拠は、枚挙にいとまがない。
今思い出しても、吐き気がするほどだ。
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透明な悪臭

俺の心は、腐敗し悪臭を放っている。
だがその悪臭でさえ、他者には認識されない、透明な悪臭なのだ。
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入出力

俺は、何も入力しないし出力もしない。
そもそも、そのような機能は、元々俺には存在しない。
俺は、死ぬまで、よどみ続けるのだ。
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