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俺の人生は、幸福でもないし平凡でもないしボロボロでもない。
それは、「無」が支配する、空洞な人生だ。
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無意識な意識

俺は、「俺に近づくな」という、無意識な意識を放っているのかもしれない。
それが、俺の本意ではないとしてもだ。
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バッテリー

俺は、もはや充電することさえも不可能なほど劣化した、バッテリーだ。
エンジンをかけることはおろか、小さなラジオさえ鳴らせず、灯りを発生させることも出来ない。
そんな俺を、メカニックは面倒くさそうに、ピットの片隅に移動させ、やがてその作業を行った事さえ忘れる。
それでも俺は、バッテリーという看板を背負ったまま、存在し続けなければならないのだ。
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CD

俺というCDには、何も音が記されていない。
なおかつ、何の音も記すことが出来ないCDだ。
したがって、そのCDを手に取る者は、すぐさまそれを棚に戻す。
それでも俺は、その身をCDショップに晒され続けているのだ。
破棄された方が、よっぽどましだ。
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「透明ではない」という色

俺はもう、人間としての体を成していない。
毎日、俺はそれを強く感じている。
それでも俺は、透明な存在でありながら、「透明ではない」という色の偽りの衣をまとい、必死に人間のフリをしなければならないのだ。
その作業は、俺に歯を食いしばらせ、俺をひどく疲弊させる。
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俺が、ここでどんなに叫んでみても、俺に色がつくわけではない。
いや逆に、叫べば叫ぶほど、俺が透明な存在であるという証が増えるだけだ。
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片道切符

俺は、生まれた時から、透明な存在という名の駅への片道切符しか、持っていなかったのだ。
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身の程

俺は、身の程を知った。
俺は、もう何も求めてはいけないのだ。
他者とのコミュニケーションなど、もってのほかだ。
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