矢
俺が放つ矢は、ことごとく的を外す。
なぜなら、俺という弓には、弦がないからだ。
仮に、弦をつけようものなら、その弓は音を立てて折れることを、俺は知っている。
それでも俺は、矢を放ち続けなければならないのだ。
なぜなら、俺という弓には、弦がないからだ。
仮に、弦をつけようものなら、その弓は音を立てて折れることを、俺は知っている。
それでも俺は、矢を放ち続けなければならないのだ。
2013-08-29 20:42
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ベクトル
俺のベクトルは、どの方向にも向いていない。
自死という、極めて人間らしい行為へすら、向いていない。
つまり、俺にはベクトル自体が存在しないのだ。
自死という、極めて人間らしい行為へすら、向いていない。
つまり、俺にはベクトル自体が存在しないのだ。
2013-08-29 20:07
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フラット
俺は、自分を特別視しているわけではない。
もしそうなら、俺はそれなりの自信を持つだろうし、それなりの個性も発生しているはずだ。
俺は、むしろフラットに自分を見て、当たり前な人間との差に、ただただ愕然としているだけだ。
そこには、自信も個性も発生し得ない。
もしそうなら、俺はそれなりの自信を持つだろうし、それなりの個性も発生しているはずだ。
俺は、むしろフラットに自分を見て、当たり前な人間との差に、ただただ愕然としているだけだ。
そこには、自信も個性も発生し得ない。
2013-08-29 19:24
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