SSブログ

絶望材料

俺はもう、何も手にすることはないだろう。
例外として、それらがあるとするならば、せいぜい絶望ぐらいだ。
俺が今まで積み上げてきたもの全ては、その絶望を構築するための材料に過ぎなかった。
つまり、俺は絶望するために生まれてきたのだ。
トラックバック(0) 

グループ

俺が、グループから抜けても、誰もそれに気づかない。
かといって、グループに留まっていても、俺の存在は認識されない。
したがって、俺は、前者を消極的に選択した。
俺が生き残るためには、必要な選択だったのだ。
トラックバック(0) 

手段

俺には、顔がない。
したがって、他者は俺を、あの独特の不思議そうな眼差しで、眺める。
俺は、その感覚を、これまでの人生で数えきれないほど、受けてきた。
そのたびに、俺は、身を切られるような思いを、強いられてきたのだ。
そして、それを回避する唯一の手段を、今とっているのだ。
人と接しない、という手段だ。
トラックバック(0) 

愚問

俺には、自分がどうなりたいのか、という思考回路が、欠落している。
したがって、俺に対しての、「お前はどうなりたいのか」という問いは、愚問である。
にも関わらず、幾度となく俺に、その愚問を繰り返す人間は、たいてい独りよがりな馬鹿だ。
俺はもう、そのような馬鹿を相手にしたくない。
トラックバック(0) 

記憶

俺は、俺を知る人間から、俺に関する記憶全てを、消去したい。
同様に、俺からもその記憶が無くなればいい。
トラックバック(0) 

退化

俺は、対応出来ない人間になってしまった。
俺のあらゆる対人能力は、退化の一途をたどっている。
一度退化した機能は、二度とよみがえることはない。
状況は、絶望的だ。
トラックバック(0) 

圧力

俺の過去、現在、そして容易に想像し得る未来の、その全ての状況が、俺をこれでもかと押しつぶそうとしている。
俺は、その圧力に、もう耐えられない。
トラックバック(0) 

存在力

俺は、それを望んでいないにも関わらず、無理矢理生かされている。
獣の世界ならば、俺はもうとっくに自然淘汰されているはずだ。
俺は、それくらい存在力がない。
もう生き恥をさらすのは、うんざりだ。
トラックバック(0) 

末路

俺には、社会に入り込りこむすき間がない。
一ミリのすき間もないのだ。
いつからか、俺は社会からはじき出され、ぼーっと突っ立っているだけの人間になり果てた。
社会では認識されない、透明な存在が、たどる末路だ。
トラックバック(0) 

俺という店は、もうとっくに閉店している。
商品を仕入れることもなく、ありとあらゆる出入り口を閉鎖し、外界との接触を断ったのだ。
「開けてくれ」という客も、いない。
開店することは、二度とないのだ。
トラックバック(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。