オンリーワン

「オンリーワン」などという、都合の良い言葉にあぐらをかいて、のうのうと生きている人間を、俺は否定する。

価値

俺の価値は、ゼロだ。
プラスでもなければマイナスでもない、ゼロだ。
それがプラスであれば、何ら問題はない。
そしてそれがもし、マイナスであっても、ひっくり返せばプラスになる。
だが、ゼロという価値は、ひっくり返しても、ゼロのままなのだ。

廃棄

俺は、他者と関わるという、生きるものにとって必要不可欠な作業を、廃棄した。
俺は、その作業を無理矢理行ってきた結果、透明な存在になってしまったのだ。
俺が透明な存在であるという証拠を生み出すような、その作業は、うんざりだ。

寝返り

俺は、ベッドから立ち上がることは、もう出来ない。
それどころか、寝返りさえうつことも、困難な状態だ。