SSブログ

メッキ

俺は、全てのメッキがはがれた、軟弱なプラスチックだ。
それでも俺は、金属として存在していなければならないのだ。
トラックバック(0) 

習性

俺は、あらゆる事象を、ネガティブに捉える。
それは、俺の習性だ。
トラックバック(0) 

看板

動物園に、俺の展示スペースがあるとしたなら、その看板には「人間」と書かれてはいない。
そこには、何も記されていないのだ。
そして来客者は、いぶかしげに俺をいちべつし、瞬時に次の展示スペースに移動する。
透明な存在とは、そういうことだ。
トラックバック(0) 

生きる理由

俺は、他者と接した回数分、己が透明な存在であるという証を、手にしてしまう。
そして俺は、その証を突きつけらるたびに、絶望している。
つまり、俺は絶望するために生きているのだ。
俺に、生きる理由があるとしたならば、それだ。
トラックバック(0) 

俺は、生きていることを、ひどく恥じている。
出来うることなら、俺の存在を誰にも知られたくない。
トラックバック(0) 

融合

俺は、あらゆる他者と、融合することはないだろう。
トラックバック(0) 

動揺

俺は、何をするにも、常に動揺している。
トラックバック(0) 

愚行

愚行が犯罪だとしたら、俺は極刑を無数に受けなければならない。
トラックバック(0) 

劣化

俺は、激しく劣化している。
俺はもう、使い物にならない。
トラックバック(0) 

人権

俺に、人権は存在しない。
なぜなら俺は、俺が人間であると証明することが、不可能だからだ。
トラックバック(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。