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透明な存在Ⅱ

俺はよく夢を見る。
そしてそれは、如実に俺の現実を投影している。

いつも詳細はよく覚えていないが、とにかく毎回俺は邪魔者扱いされる。
いや、正確に言うならば、邪魔という個性さえ持てない人間になってしまう。
過去にも書いたが、透明な存在だ。

透明な存在とは何か。
それは、そこに居場所が無いのにも関わらず、存在していなくてはならない人間だ。
その感覚は、ひどく苦痛なものであり息苦しく、俺は幼少のころから今に至るまで、それに苦しんできた。

よく、空気のような存在と混同されるが、決して同じではない。
むしろ真逆だ。
空気は、人間にとって必要不可欠なものだ。
だが俺の言う透明な存在は、全く必要性の無い見えない存在だ。
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