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バッテリー

俺は、もはや充電することさえも不可能なほど劣化した、バッテリーだ。
エンジンをかけることはおろか、小さなラジオさえ鳴らせず、灯りを発生させることも出来ない。
そんな俺を、メカニックは面倒くさそうに、ピットの片隅に移動させ、やがてその作業を行った事さえ忘れる。
それでも俺は、バッテリーという看板を背負ったまま、存在し続けなければならないのだ。
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