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俺という世界

またうざったい週末が来た。

世間は行楽で浮かれている。
そうでない人間もいるとは思うが、俺も含めてそのような人間は少数派だ。

コンビニに行く際に駐車場を見たところ、俺のクルマだけぽつんと取り残されていた。
他のクルマの持ち主達は、きっと誰かと有意義なドライブを満喫しているのだろう。

俺のクルマはガソリンがもう無いので、不毛なドライブさえも出来ない。
給油するカネはあるにはあるが、ついこないだのギリギリでカツカツの生活を味わうのはもう嫌だ。
カネに四苦八苦するのは、ただでさえすさんでいる俺の心を、より疲弊させる。
少しは余裕を残しておきたい。

したがって、俺は今週ひたすら洗車で時間を潰していたが、無駄に奇麗になるだけで、それも虚しさを増大させてきた。
しょせん、洗車なんかしたって、走れば汚れるのだ。
そう思うと、もう洗車もやる気が無くなってきた。

それに、クルマの室内の清掃を行うたびに感じるのだが、運転席だけが汚れていて他の座席は異常に奇麗なままなのも、今の俺の状況を如実に表している。

クルマに限らず、俺という世界は、何を実行するにも俺一人の世界だ。
言い換えれば、一人で行う作業しか俺には出来ないのだ。

人と会話しながら食事をすることも無く、人と共に奇麗な風景を観ることも無く、人と感動を分かち合うことも無く、人と涙することも無く、人と何かを創造することも無く、人と共に眠りにつくことも無い。
そういう事例を挙げればきりが無い。
要するに、誰かと何かを共有するという、人として当たり前かつ重要な作業が、俺には出来ないのだ。

週末は特に、それを痛切に感じさせられる。
明日も同じような日が来るのかと思うと、反吐が出そうだ。

週末なんて、永遠に来なければいい。
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