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人格欠損者

俺には、人格を形成する上で必要不可欠な、ホームポジションがなかった。
それは、人間が自然体でいられる家庭環境であり、または無防備にくつろげる場である。
俺は、常に緊張状態を強いられ、そのどちらも手にすることがなかった。
だから俺のような、人格欠損者が出来上がってしまったのだ。
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匿名希望

ネットの匿名性を悪用し、俺を攻撃する輩は、ネットでしか生きられないさみしい輩だ。
それは、とてつもなくいじましい存在だ。
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血眼

俺は透明な存在だが、かろうじて人間の体を成している。
だが、俺にちょっかいを出す化け物は、俺の痕跡を血眼になり嗅ぎつけ俺につきまとう、陰湿かつ卑劣という個性を持った薄気味悪い化け物だ。
それは俺から見ても、もう人間ではない。
一刻も早く、消えればいい。
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価値観

価値観の押しつけ行為ほど、たちの悪いものはない。
自分が美味いと感じたメニューが、必ずしも他者に同じ感覚をもたらすとは限らない。
にもかかわらず、その者は同じ感覚を他者にも強要しようとする。
それがもし拒否されようものなら、その者はヒステリックに叫ぶ。
「美味いものを食べれば、人は幸せになる!」と。
俺は、そのような行為に辟易している。
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太陽

明けない夜はないなどという、そのようなありきたりな励ましは、俺には意味を成さない。
なぜなら俺という世界は、太陽がその光を発していないからだ。
俺は、闇の中を永遠に回転している暗黒惑星だ。
俺には、決して夜明けなど来ない。
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トランプ

俺には、トランプが一枚も配られない。
にもかかわらず、俺はそのトランプゲームに興じなければならないのだ。
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人格

俺には、人格がない。
人格に何らかの問題があるのなら、それを解決する道もある。
だが、俺は人格そのものが、すっぽり抜け落ちている。
したがって、俺は手の施しようがない人間なのだ。
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俺は、常に眠りが浅い。
したがって、見る夢も鮮明に覚えている。
そのどれもが、俺の居場所の無さをまざまざと痛感させられるものだ。
寝起きの気分は、いつも最悪だ。
俺はもう、安眠すら出来ない。
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ステルス

俺は、誰にも認識されないステルス生物だ。
そのステルスという機能のみで、俺は生き続けなければならないのだ。
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退化

俺の、人間という機能は、加速度的に退化している。
一度退化した機能は、もう二度と元には戻らないのだ。
全ては、手遅れだ。
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