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高く大きな門がある。
その門は、当たり前な人間が当たり前な振る舞いをすれば、開く仕組みになっている。
だが俺は、どんなに「開けてくれ」と懇願しても、決して開かれることはない。
俺が、透明な存在たる所以だ。
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レベル

悩むという行為は、人間である証明だ。
そしてその多くは、俺に言わせれば、ひどく下らなく贅沢な悩みだ。
俺は、そのレベルにも達していない。
俺は、ただただ、絶望しているだけだ。
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ポーズ

俺は、「俺は人間だ」というポーズをしているだけであって、その実は、ただの生ける屍だ。
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怪物

俺は、誰からも見えない透明な存在だ。
仮に、俺が見える存在だとしても、幼子が俺を怪物でも見るような目つきで見つめるぐらいだ。
そしてその親は、「見ちゃだめ!」と、その幼子を諭すのだ。
俺は、そんな存在だ。
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無難

人は、無難に生き続けていると、傷つくことはない。
だが、それと同時に、何も得るものもないのだ。
そして、俺は透明な存在になった。
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見放す・見放さない

俺は、他者に見放されたわけではない。
見放されるということは、最初は見放されていないということだ。
つまり、見放す・見放さない、という判断の対象にも、俺はなり得ないのだ。
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人格欠損者

俺は、人格障害者ではない。
もしそうなら、それなりの個性が発生するはずだ。
つまり俺には、人格そのものがないのだ。
ゆえに誰も、俺を認識出来ない。
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孤独力

「一人でいる孤独より、二人でいるのに感じる孤独の方が、より辛い」という類の嘆きを、よく見聞きする。
だがそれは、俺に言わせれば、ただの贅沢に過ぎない。
一人という孤独力には、他のどんな孤独力も及ばないのだ。
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死骸

「人間、死んだ気になれば何でもできる」などという、ありきたりな説法は、俺には通用しない。
なぜなら、俺はもう、死んでいるからだ。
今いる俺は、ただの見えない死骸だ。
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行き場

俺は、こんな現在が待っているのなら、俺のどの過去にも戻りたくはない。
俺は、こんな現在を引きずる未来なら、その未来になど行きたくもない。
つまり俺には、もう行き場がないのだ。
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