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接点

俺は、ただでさえ他者との接点が無いのに、加速度的に他者から離れようとしている。
人は、一人では生きていけないのかもしれないが、俺は一人でしか生きていけない。
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ポンコツ

いくらハードを充実させても、ソフトである俺がポンコツでは、何の役にも立たない。
お先真っ暗だ。
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堕人

ひどく惨めな気分だ。
俺は、人として、堕ちるところまで堕ちてしまった。
かと言って、這い上がる存在でもない。
透明な存在とは、そういうことだ。
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風船

俺は、破けた風船だ。
使い道が、見当たらない。
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風化

俺は、風化した人間だ。
そこには、もはや魂も存在しない。
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秒読み

俺はもう、本当にだめかもしれない。
未来を切り拓くどころか、現状を維持することさえ困難な状況になっている。
このままでは、俺はいずれのたれ死ぬ。
その秒読みは、既に始まっているのだ。
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人才

人にはそれぞれ、才というものがある。
だが俺には、その人才が皆無だ。
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衰弱

俺は、あらゆる人間的機能が、衰弱している。
そのひ弱さは、赤子同然だ。
いや、泣いたり笑ったりして、他者を動かすという点においては、俺は赤子以下だ。
俺は、他者を動かせないのだ。
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歯車

俺は、どんなことを実行しても、上手くいかない。
他者と、かみ合わないのだ。
正確に言うと、かみ合わないのではなく、俺だけが一方的に動き、他者は微動だにしない。
つまり、俺には歯車の歯が無く、俺がどんなに回転しても、他者はまるで回転しないという現象だ。
この感覚を、長きにわたり味わってきた結果、俺は透明な存在を自覚した。
そして俺は、これからも、そのむなしさや苦しみの中で、生きていかなければならないのだ。
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選択肢

明日も、また今日を繰り返すのかと思うと、うんざりする。
だが、俺はもう、透明な存在として生きる以外に、選択肢はない。
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