猫の爪
俺は、爪が無い猫だ。
猫は通常、成長過程において、己の爪の鋭さや危険度を他の猫から身をもって体験し理解する。
ゆえに、不用意に爪を出し他者を傷つける事をしない。
だが俺という猫は、その成長過程が欠損している。
したがって、その刃物のような爪をどう使用していいのか戸惑い思い悩む。
俺の場合、その問題を誰にも打ち明けられず、また爪を使う機会も無かった。
そうこうしているうちに、その爪は退化していくのだ。
猫は通常、成長過程において、己の爪の鋭さや危険度を他の猫から身をもって体験し理解する。
ゆえに、不用意に爪を出し他者を傷つける事をしない。
だが俺という猫は、その成長過程が欠損している。
したがって、その刃物のような爪をどう使用していいのか戸惑い思い悩む。
俺の場合、その問題を誰にも打ち明けられず、また爪を使う機会も無かった。
そうこうしているうちに、その爪は退化していくのだ。
2013-01-19 18:38
トラックバック(0)
相撲取り
もし俺が相撲取りだとしたら、俺は土俵に上がっていない。
そして、稽古の場にも姿を現さない。
それでも俺は、相撲取りとして存在していなければならない。
それは、決して俺の意向ではないが、それでしか俺は存在のしようがないのだ。
明らかに矛盾した存在だ。
そして、稽古の場にも姿を現さない。
それでも俺は、相撲取りとして存在していなければならない。
それは、決して俺の意向ではないが、それでしか俺は存在のしようがないのだ。
明らかに矛盾した存在だ。
2013-01-19 18:22
トラックバック(0)
フィクション
今日はドライブに逃げたが、やはり誰とも会わず誰ともしゃべらなかった。
今の俺にとってはそれが、日常だ。
俺がもし誰かと接するならば、それは非日常であり、ある意味フィクションになる。
それほどまでに俺は、人と接していない。
今の俺にとってはそれが、日常だ。
俺がもし誰かと接するならば、それは非日常であり、ある意味フィクションになる。
それほどまでに俺は、人と接していない。
2013-01-19 18:15
トラックバック(0)