力

今の俺の力は、わずか一匹の蟻のそれにもかなわない。

年齢

俺はもう、使い物にならない。

俺は去年の春まで１年間働いてはいたが、それ以前の期間を含めると、もう１０年引きこもっていることになる。
５０歳という年齢でその状況は、あまりにも致命的だ。

せめて３０代ぐらいまでならば、まだ巻き返すチャンスはあるだろうが、俺の年齢ではもはや手遅れだ。
年齢など関係ないというのは、現実社会の闇の部分を知らない者の机上の空論であり、ましてや俺のような精神障害者の居場所は、無いに等しい。

絶望という言葉しか、思い付かない。

残酷

何も面白いと感じない。

生きていく動機が見当たらない。

俺はこのまま、透明な存在のまま生きていくのだろうか。

だとしたならば、それは実に残酷な仕打ちだ。

解放

自分が今どうしたいのか、今どうなりたいのか、全くわからない。
ただ言えるのは、この精神的苦痛から解放されたいということだけだ。