迷路
俺は、迷路でさまよっている。
その迷路は、俺自身が創造した出口の無い迷路だ。
いくつものトラップを仕掛け、故意に難しくした迷路だ。
俺はその迷路に、自ら進んで侵入したのだ。
その迷路は、俺自身が創造した出口の無い迷路だ。
いくつものトラップを仕掛け、故意に難しくした迷路だ。
俺はその迷路に、自ら進んで侵入したのだ。
2013-02-01 19:25
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レール
俺はいつしか、人間というレールから脱線した。
それも、とても静かに誰にも気づかれないようにだ。
事実、誰も俺のその行動に気付いていない。
俺は、レールのわきでスクラップにさえされず放置された、鉄クズだ。
それも、とても静かに誰にも気づかれないようにだ。
事実、誰も俺のその行動に気付いていない。
俺は、レールのわきでスクラップにさえされず放置された、鉄クズだ。
2013-02-01 19:21
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カギ
俺の心には、幾重にもカギがかかっている。
俺が人と接すると、俺はその度に心のカギをかけてしまう。
俺が透明な存在であることを、悟られないようにするためだ。
そのカギがかかった扉は、もはや膨大な数で誰にも開ける事が出来ない。
しかも、かけ終えたそのカギがカギ穴に刺さった状態で、俺はカギを根元からぽっきりと折るであろう。
それほどまでに、俺は頑丈な心の扉を創造していくだろう。
そして俺はこれからも、心を閉ざし続けるだろう。
俺が人と接すると、俺はその度に心のカギをかけてしまう。
俺が透明な存在であることを、悟られないようにするためだ。
そのカギがかかった扉は、もはや膨大な数で誰にも開ける事が出来ない。
しかも、かけ終えたそのカギがカギ穴に刺さった状態で、俺はカギを根元からぽっきりと折るであろう。
それほどまでに、俺は頑丈な心の扉を創造していくだろう。
そして俺はこれからも、心を閉ざし続けるだろう。
2013-02-01 19:15
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沈黙
今まで俺と接触してきた人間は、100パーセント沈黙する。
それはまるで、電源の入っていない漆黒のテレビ画面に相対している様だ。
何か番組が映し出されていれば、人は何らかの反応を示す。
つまり俺は、好感どころか嫌悪感さえをも持たれないのだ。
それはまるで、電源の入っていない漆黒のテレビ画面に相対している様だ。
何か番組が映し出されていれば、人は何らかの反応を示す。
つまり俺は、好感どころか嫌悪感さえをも持たれないのだ。
2013-02-01 18:54
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退化
人は皆、歳を重ねるごとに何らかの成長を手にする。
俺が今まで接触してきた人物も見聞してきた人物も、皆そうだ。
その成長ぶりには、驚かされる。
比して、俺はどうだ。
歳を重ねても、あらゆる面で成長するどころか退化している。
その退化の進行は、とどまるところを知らない。
俺が今まで接触してきた人物も見聞してきた人物も、皆そうだ。
その成長ぶりには、驚かされる。
比して、俺はどうだ。
歳を重ねても、あらゆる面で成長するどころか退化している。
その退化の進行は、とどまるところを知らない。
2013-02-01 18:44
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価値
人は他者に期待をした場合、裏切られると失望する。
だが俺がもし誰かの期待を裏切ったとしても、俺は誰にも失望されない。
失望される価値さえも、今の俺には無いのだ。
あの人は一体何だったんだろう、というわずかな感覚が残るだけで、それもすぐに忘却される。
透明な存在とは、そういう存在だ。
だが俺がもし誰かの期待を裏切ったとしても、俺は誰にも失望されない。
失望される価値さえも、今の俺には無いのだ。
あの人は一体何だったんだろう、というわずかな感覚が残るだけで、それもすぐに忘却される。
透明な存在とは、そういう存在だ。
2013-02-01 18:30
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