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自死

俺は、自死する度胸など無い。

仮にあったとしても、それを実行する事は出来ない。

確実に、地獄行きだからだ。

生きるも地獄、死ぬも地獄だ。
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日付変更線

日付が変わる前に目覚めてしまった。

今日はあまりにも精神的苦痛がひどく、早めに眠剤を服用し20時頃に眠った。
目覚めると、まだ23時台だった。

寝直そうとしたが、無理だった。
もう眠れる気配が無い。

意識がある時間が、とても辛い。

一日24時間なんて俺には必要ない。
長過ぎる。

起きているのはせいぜい4時間くらいでいい。
その他は全て眠っていたい。
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明日

今日は、事の他疲れた。

疲れたと言っても、別に何かしたわけではない。
朝から晩まで無音の部屋に、身を置いていただけだ。

それでも、いやそれだからこそ、くたくたなのだろう。
何か行動を起こせばいいのだろうが、それが出来ない。

明日を生き抜く、自信が無い。
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発狂

俺の一日は、朝から晩まで無音だ。

テレビはおろかラジオの音さえも、俺にとっては雑音だ。

聞こえるのは、冷蔵庫が唸る音ぐらいだ。

もう、気が狂いそうだ。
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延命

俺は、延命処置を施されているようなものだ。

とても能動的に生きているとは言えない。

本来なら俺のような透明な存在は、とっくに淘汰されているはずだ。

生き辛い。
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姿

どうやら精神科の医師にも、俺の姿が見えないらしい。

俺がどうしたいのか、よくわからないと言う。

当たり前だ、俺はただ絶望しているだけだからだ。

俺自身、どうしたいのかさっぱりわからない。
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辞人

今日も、いつもと同じ俺の日常だ。

人と接することもなく、声を発することもなく、ただ呼吸しているだけだ。

これほど虚しい作業が、他にあるだろうか。

俺はもう、人間を辞めたい。
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猫の爪

俺は、爪が無い猫だ。

猫は通常、成長過程において、己の爪の鋭さや危険度を他の猫から身をもって体験し理解する。
ゆえに、不用意に爪を出し他者を傷つける事をしない。

だが俺という猫は、その成長過程が欠損している。
したがって、その刃物のような爪をどう使用していいのか戸惑い思い悩む。

俺の場合、その問題を誰にも打ち明けられず、また爪を使う機会も無かった。
そうこうしているうちに、その爪は退化していくのだ。
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相撲取り

もし俺が相撲取りだとしたら、俺は土俵に上がっていない。

そして、稽古の場にも姿を現さない。

それでも俺は、相撲取りとして存在していなければならない。

それは、決して俺の意向ではないが、それでしか俺は存在のしようがないのだ。

明らかに矛盾した存在だ。
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フィクション

今日はドライブに逃げたが、やはり誰とも会わず誰ともしゃべらなかった。

今の俺にとってはそれが、日常だ。

俺がもし誰かと接するならば、それは非日常であり、ある意味フィクションになる。

それほどまでに俺は、人と接していない。
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