モノ依存症

いくらモノに頼っても、俺の生活が潤う事は無い。

俺は人と接しないあるいは接しられない代わりに、度を越す消費活動をしている。
その行為の瞬間は気分も高揚するが、それは決して長続きしない。

したがって、同じ行為を繰り返し、結局はその場しのぎの連続だ。
それは、一種の薬物依存に似ている。

後に残るものは虚しさだけで、俺は何も手にする事が出来ない。
極端に言えば、札束に囲まれて生活しても、決して俺の心は満たされないのだ。

この、負の連鎖はいつまで続くのだろうか。

八方塞

今日はいつにも増して、孤立感を激しく感じている。

生活はいつもと同じく、相変わらず誰とも会わない日なのだが、なぜだか俺はいつもよりうなだれている。
自分がそうさせているとは言え、誰にも相手にされないという状況に参っている。

人と会ってみたいが、まず会う対象がいない。
たとえその対象がいたとしても、俺はその人物を拒むだろう。

逆にそれを拒まずに、行動に移したとしたら、俺はまた己の透明な存在っぷりに嫌気がさすだけだ。

今日のように人と接しられない現実を嘆き、なおかつそれを覆す行動もとれない。
八方塞だ。