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訓練

俺のコミュニケーション能力の稚拙さは、訓練ではどうにもならない。

何事も慣れと言うが、俺は人と接することに慣れる事が出来ない。
人と相対すると、もうそれが最後、俺はかたくなに口を閉ざしてしまう。

なぜそうなったのかは、育った家庭環境と俺の元々の性格も影響しているのだろう。

いずれにしても、50年間訓練してきた結果が、この有様なのだ。
俺はもう、訓練などしたくない。
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テレビ

たまにはテレビをつけることもある。

だが、番組表を見渡しただけで、俺はそれに辟易して電源を切ってしまう。
それは、人間の好奇心を煽る謳い文句のオンパレードだ。

「!」マークのなんと多いことか。
今の俺には、そんな番組を受け止めるあるいは楽しめる器は無い。

まだ元気だった頃は、俺はむしろテレビっ子だった。
テレビが無い生活など考えられなかった。

しかし今、そんな考えられない生活を、俺はしているのだ。
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生き方

クルマに新しいパーツを装着した。

装着した直後は、それなりに満足感があったが、それだけだ。
誰ともその喜びを共有しないし、そもそも俺にはその対象となる人間がいない。

たとえ、そのような対象が存在したとしても、今の俺には共有という作業は出来ない。
それ以前に、人と接すること自体に、俺には難があるからだ。

もう俺は、一人で生きていくしかないのだ。
それがむなしい生き方だとしても、そうするしかないのだ。
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黒衣

俺は、皆が観ている舞台の上で、何も出来ずにただ突っ立っている黒衣だ。
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俺はもう、これ以上我が心身の醜さを世間に晒したくない。

その機会が訪れるたびに、俺はますます萎縮し己の透明な存在っぷりを味わなければならない。
その味は、決して美味なものではなく、吐き気をもよおす毒だ。

誰がそんな毒を好んで味わうだろうか。
俺は既に、その毒で精神を病んでいる。

ここでこうして呻いているのが無難だ。
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2つの世界

俺の存在する世界には、俺しかいない。

俺の存在する世界と、それ以外の世界はまったくもって別物のような気がする。
この部屋を一歩出ると、俺は後者の世界に圧迫され違和感を覚える。

その世界には、多くの人の塊が見える。
人が人と群れ、集団を作り人生を謳歌している。

比して、俺の世界はどうだ。

俺は、人と関わるのが嫌いなわけではない。
ただ、その術を知らぬがゆえ、怖いという感情が沸き起こるだけだ。
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疑問

むなしい、ただひたすらむなしい。

たいていの人間は、自分がなぜ生きているのかなどといった疑問を持つ機会は少ない。

だが俺は、毎日毎時間毎分毎秒、その疑問を抱いて生きている。

その作業は、ひどく精神を疲弊させる。
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ひ弱

今年も、誰とも会わずに終わりそうだ。

会社を辞めてから8カ月間、俺はひたすら一人だ。
会社に在籍していた時も、休みの日は必ず一人だった。

「2人でいるのに寂しい」と言うのは、以前にも述べたが贅沢だ。
それは別れればいいだけの話であり、別れられない事情があるのなら、その事情を作った本人が悪い。
自業自得であり、甘んじてその寂しさを受け止めなければいけない。

今の俺の生活は、著しく俺を弱らせている。
このような状況が続けば続くほど、俺はどんどんひ弱になっていく。
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二文字

俺の辞書には、絶望という文字しかない。
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不用品

俺は、不良品ではない。

不良品とは、何らかの役目を負わされたものが、その役目を果たせないことを言う。

俺は、何の役目も負っていない。

ゆえに俺は、不用品だ。
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